別れを告げないで その視界から 消えてしまいたい。 窓ガラスみたいね。 叩き割らなきゃ 証明できないなんて…。 悔やまなくていいから 散乱した欠片を その手で集めてね。 「共有したい。」 この我儘で 切実な想いが 散乱した欠片を まるでナイフのようにした。 別れを告げなくても その身体から 零れてくると思うの。 透明の中に悲しみを 深紅の中に憎しみを 零れた欠片まで きちんと集めてね。