そのせいで少しだけ 儀式は客観的になるのです 二色が混じらないので 濁らないままで居られるのですが 補助輪の如き伸縮性に 苛立ちを覚えるのも事実です 濁ってしまう可能性に 懼れるといった類の快楽で 味蕾を刺激されたい 無防備な胴体は 只其れだけで堕ちてしまうのです 二色を掻き混ぜても 分離して美しくないのですが 保険金の如き柔軟性に 偽りを見出すのは愚かですか 濁ってもいない嬌声に 悦ぶといった類の御遊戯で 未来は刺激されない