貴方の唇を 少し分けて下さいな 先程のカフェインの所為で まだ眩しいのです 天井に滴る 月明かりを混ぜることで 妄想のように苦い夜が 飲めるようになりました 貴方の寝息に溶けて逝く これほど無防備でも 通り雨程度の柵なら 傘をささなくても安心して 眠れそうな気がします 夜空の啼声が 少し耳障りですが 苛立ちを撫でてくれる手に 委ねることにしました 貴方の寝息が子守唄