089

An imbalanced ambulance



切り裂いた赤い灯
掻き混ざる静寂
紡がれた冷たい風
証明にすらならない

あるいは僕も同じ
「病人を乗せたノリモノ」
赤い言葉叫ぶような
何とか証明したい日常

誰もが戦ってんだって
言い聞かせるための詩
誰かにとって必要ならば
消えることなんか許されない

自分だけが辛いんじゃないって
言い聞かせるためだけの詩
誰かにこのコトバ届くなら
それだけで意味はあると思いたい

赤く白いノリモノは
今日も必死で叫ぶ
細いレールを脱線しながら
「ここに在ること」証明したい



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