100200406170008
旅人を乗せたそのバスは絶望の溜め息で窓が曇った
紙に操られてる僕らは
二次元の錯覚に一喜一憂
水槽でもトリカゴでも
不自由を感じないなら
そこが宇宙なんだろう

奇跡でも起こらないかって
偶然の湯船に浸かってる
他の誰かの幸せを
こっそり祈るような類の偽善が
底のほうに水垢みたいに

積もり積もった傷や痛みが
少しずつ透明を蝕んで
何も見えなくなってしまうその前に
君を見つけられるだろうか

酸素の少ないこの世界なら
錯覚のみが快楽の種なのか
笑えなくなってしまうその前に
君を見つけられるだろうか
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101200406172153
安堵、つばさ
稲穂のように揺れる
緑黄色の名も知らぬ植物に
絡まってしまう言葉とか
面倒臭くなって携帯をポケットにしまった

未来は空想の集大成
過去は妄想の醜態で
休息も許されない成長は
急速に弛みっぱなしが正常?

誰もが抱えてる痛み
放棄することに対しての罪悪感
眠り続けても目覚めない身体
心動かす君は誰?
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102200406182349
空の傷跡
それでも光は滲んだ
祈りを受け入れるように
背負った荷物を降ろした
肩に赤く痕が残った

それでも闇を広げた
静寂の溶け込んだ布みたいに
持ち方を少し変えてみた
それだけでずいぶん楽になった

そんな気がした
実はどこかでわかってる
全ては偶然で
全ては有限で

それでも光は滲んだ
祈りを受け入れたとするなら
実はどこかに隠れてる?
奇跡や無限とか
その類のもの

しばらく闇を眺めた
見えなかったものが見えてきた
例えば満天の祈り
それだけでずいぶん楽になった

そんな気がした
僕らはどっかで繋がってる
全ては偶然で
全ては有限であるという
悲しき運命の下に

そしたら光は微塵だ
祈りはまず判りはしない
実はそれが意味なのか
全てが偶然だからこそ
祈りは輝くのか

空の傷跡から滲んだ光は
僕らをありのまま照らすんだ
悲しき運命の下に
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103200406190230
君に傘を。(台風6号ver)
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104200406192328
11回裏、二死満塁
結末はまかせた
たとえ悲劇でも
それが望みなら
受け入れるしかない

神すらも見放した
泥まみれの女神は
どちらのスタンドで
戦場を眺めてる?

点数より勝利より
素晴らしき物語を
魔物を操る戦士達よ
祈るよりも奪い取れ
運命の羅針盤を

魔物を裁く審判よ
傾かないで司れ
運命の羅針盤を
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105200406202353
夢で逢いましょう
人差し指が支配する時間
井戸の中で僕は神すらも欺く
掌の上で転がる暗号
其処に在る自覚すら失われていく

表皮はいつまでも幻想のまま
幻想が少しずつ具体化されていくよ

スクリーンのそちら側から覗いた世界も
やっぱり同じように存在はしないのかな
それはそれで素敵だね
気付かないように楽しもう
明日も夢で逢いましょう

アイスクリームが溶けてしまったこっちの世界は
結構同じくらい存在は曖昧だな
それはそれで素敵だね
傷付かないように口ずさむ
前向きなメロディ

明日も夢で逢いましょう
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106200406212350
Betray it
梱包されたサクセスストーリー
頑丈すぎてどうでもよくなったりして

包装紙を大事そうに胸の中とっておいて
知らないうちに家族にこっそり捨てられていたり

手相から動物占いまでまたにかけて
安心してないで色んな意味で裏切れ

勝てばドリーマー負ければ口達者
前進だけが正解じゃないぜ
振り返る姿ってのもなかなかカッコよかったりする

それ以前に答えなんか
探そうとするから面倒臭くなる
出題ミスだから全員正解
かといって安心してないで裏切れ
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107200406222333
きれいなペダル
こがなくても進む
道を選んでたら
ずいぶんと低いとこに
辿り着いてしまった

そう言えば最近
全体を眺めてない
トンネルに入った途端
夜になったと勘違い

これからどこにいこう
とりあえずペダルを踏もう
このままだとどこまでも
降りて行けそうさ

風は気持ちいいけど
汗かかないですむけど
何の為についてんだか
このきれいなペダル
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108200406232350
カラフルパレット
そういう風にできているから
少しずつ妥協しながら
歯車を止めないようにしながら
それでも自分だけの笑顔作りながら

七時までには帰るから
約束しても守れなきゃ意味ないから
余裕を持って計算しながら
それでも不慮の事故とか分かんないから

何だかんだ喧嘩しながら
君に会えって良かったから
すべて捧げたっていいと思えるから
始まりはいつだって構わないから

嘘も悲しみも不運もすれ違いも
向かい風も手違いも傷もど忘れも
神も悪魔もエキストラも第三者も
ぜんぶ君と僕の為に大切なCOLOR
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109200406241548
チャイム
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110200406242345
アップルパイ
アップルパイが美味しかった
それだけでとりあえずよしとしよう
自分にしかわからない痛みなんかより
君と分け合えるこの甘い香りのほうが
大切な気がするんだ

トマトが苦手な君の気持ちは
好き嫌いのない僕にはわからない
ケンカの元になりそうな口癖は治そう
君と分け合えるこの甘い時間こそが
大切な気がするんだ
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111200406260002
愛という名のコンピューター
マニュアルを読んだけど
電源の入れ方が判りません
前面にスイッチがあるって
どっちが前とか書いてない

コンセントはささってますかって
どこにさすのか判りません
適当にかちゃかちゃやってたら
画面が真っ赤になりました

最近の若者は凄いね
マニュアルなんか見なくたって
手探りで答えを見つけてしまう
到底我々には真似できない

最近は動作が重くなった
そろそろ替え時なのかな
使ってないスイッチが多くて
結局良さが判らないまま
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112200406262335
パステル
本棚の森の中に
アリスが迷い込んで
パステルカラーの物語の始まり

ポケットに入りきらない
柔らかい風をまき散らして
ビスケットは増えそうにないのに
いい加減な夢ばかり増えていくよ

ロマンチックな幻想を
適当にちぎって丸めてたら
悲劇がおいしそうに食べていた

どこまでも空は続くよ
アリスも迷い続ける
柔らかい風をまき散らしながら
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113200406280002
サイクル
本当の自分ならいつもここにいるよ
新しいけど何も変わりはしないさ

プラスチックな現実だって
プラス思考でどうにでもなる
要するに難しく考えないこと

薔薇色の世界ならいつもここにあるよ
言い過ぎたかな?でも間違っちゃいないさ

ルールブックが分厚くって
灯る明かりを遮っちゃいそう
不安になるほどよく見りゃちっぽけなコト

大好きな人だからいつもそばにいてよ
愛しあうよりももっと簡単なこと
要するに難しく考えないというサイクル
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114200406282343
あのさ
あのさ
出会った頃のこと覚えてる?
恥ずかしいくらいお互い敬語だったよね
それから色んなことあったけど
今のこの時間も少しずつ削られてしまうんだよね

あのさ
何にも深い理由はないけど
恥ずかしいくらいお互い見つめあってみようよ
それから抱き合ってキスしたり
今のこの時間を少しだけ切り取って置いておきたい

あのさ
笑うけどさ
あたしは結構本気だったりする
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