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君に傘を。(台風6号ver)



いつもと変わらない着メロに
いつもと変わらない君の姿を
能天気に描いてた

いつもは受話器から
はみ出しそうな君の声が
悲しい出来事で
曇っててよく聞こえないよ

例えば明日にでも
君の元へ飛んでいく
台風がくる前に
君に傘をさしにいく

例えば大切なものを
一つ二つ失ったとしても
いつもと変わらない君の姿を
能天気に届けにいく

いつもと変わらないバカ話
今僕が出来る精一杯の努力
「少し楽になった」なんて
やっぱり優しいな

例えば今すぐにでも
君の元へ飛んでいく
台風が来なくても
君に傘をさしにいく

例えば大切なものを
一つ二つ水浸しにしよう
がっかりする僕を見て
相変わらずだねって
能天気に笑ってよ

キミのその笑顔さえ
水浸しにならなけりゃいい



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