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チャイム



もう少しで唇がぶつかってたのに
目覚まし時計が割り込んできた
幸せなほど覚めたとき恥ずかしくなるなぁ

それはまるで
休み時間の終わりのチャイム

永遠だってあっという間よ
目覚ましがいつ鳴るかなんて
幸せな時ほど考えていないものだし

もしかしたら
君が鳴らしてる終わりのチャイム

ライオンに食べられる直前のところで
目覚まし時計が助けてくれた
助かったと思ったけどばかばかしくなった

まだ眠いけど
休み時間の終わりのチャイム

「人生なんてこんなもんかよ」
呟いた途端に冷めてしまう
幸せな時には気付かない終わりのチャイム

もしかしたら
僕が鳴らしてる終わりのチャイム
それはつまり
新しい朝を告げるアラーム



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