どこにも着地できないまま 空気の薄い闇を漂う 例えば全部壊せるなら 少なくとも今よりは楽になると そう思うんだけど この重い胸の痛みが 切り刻まれるような寂しさが いつか誰かにそっと 手を差し伸べる動力として機能すればいい そう思わないと眠ることすら覚束無い 独りぼっちだと感じるほど弱くないけど 見えないものを信じれるほどまだ強くないんだ 愛する人の優しさが尖って見える 実際尖っていたとしても それを咎めるのは僕の悪い癖なんだ 愛する人の優しさが尖っているのなら 胸を支配する化け物を貫いてもらえば良い どこにも着地できないまま 誰もが分厚い闇を彷徨う 例えば皆そうなんだよって 確信できるなら辛くはないと そう思うんだけど 想いに委ね狂えるほど弱くないけど 見えないものを信じれるほどまだ強くないけど 愛する人の嘘ならそれもまた真実 偽るように仕向けたのは 紛れもないこの僕の存在なのだから 愛する人の優しさが尖っていたのなら 化け物もろともこの胸を貫いてもらえば良い そう思わないと眠ることすら覚束無い