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眩しい世界



僕は何を探していた?
まずはそれを思い出そう
足の踏み場もない景色
宙ぶらりんじゃやっぱ辛い

僕は確か空腹だった
痩せ細って隙間から抜けた
何の束縛もない世界
思い出したけどやっぱ辛い

君のいない明日よりも
過ぎ去りし日々に祈り捧ぐ
それじゃ駄目と聞こえたのに
振り向いたけど誰もいない

僕は意味を探していた
まずはそれが無意味なんだって
手のつけようのない景色
じっとしてるより もがいてたい

僕は確か喉が渇いてた
声が枯れて歌えなくなった
浮かんではただ消える世界
傷付かないのも ちょっと痛い

君のいない光よりも
窮屈な闇が愛しくて
雨の音が聞こえたのに
窓を開ければ眩しい世界

君のいない明日よりも
過ぎ去りし日々が愛しくて
君の声はもう聞こえない
窓を開ければ眩しい世界

僕は何を探していた?
思い出したはずなのに
僕は誰を探していた?
残酷なまでに眩しい世界

8/28 19:41

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