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歌(no.183)



蒸発してしまった涙は
今頃どこに降ってるのかな?
買ったばかりの靴を汚すように
迷惑な形でも残しておけばよかった

今となったらどうでもいい
意地とかプライドとか
まるでギターの弦みたいに
張りつめていたんだ

雑踏をかき分けて
僕の耳に君の歌
当たり前じゃなかったのに
素通りし続けてた

雑念を切り裂いて
僕の耳に君の歌
いつまで背負っていくだろう?
独り善がりな後悔

買ったばかりの靴を汚したのは
泥水じゃなくて
その靴を履くことを選んだ
僕の気の緩み

雑音を突き抜けて
僕の耳に君の歌
もう何も聞こえないけど
聞こえてるフリをした
いつまで背負っていくだろう
僕の耳の君の歌

9/3 2:28

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