小さな銀色 覗き込んで 貴方の瞳に映る景色を 模倣してみた 私の心を 覗くんだったら 後ろ手に隠してるナイフを 出さないと約束して 雨に濡れた 捨て猫にとっては 好意で差し出された赤い傘さえ 自分を責める言葉に聞こえるの それがたとえ 貴方にとって 一切の不純物のない優しさであっても 私には背中にナイフが見えてしまうの 小さな銀色 映し出された 輪郭線だけで描かれた世界 脆い存在 私の心に 映し出すのは 塗り絵みたいに染まった貴方 本当はどんな色なの? 闇を恐れた 朝顔にとっては 閉じた自分を照らす月の光さえ 傷口に沁みて痛みを感じるの それがたとえ 世間一般において 美しいとされている優しさであっても 貴方は真っ赤に染まって見えるの 私の心を 覗くんだったら 後ろ手に隠してるナイフで 幻を刺し殺して