咲き誇ることさえ 許されない花 彼女の名はサンドリヨン 泥だらけの指で 春を紡いでも 冷たい床に奪われて 涙は溶けない 眠るような朝に ドアを叩く音 堅い殻はほどけたけど 笑顔が見当たらない 咲き誇ることさえ 忘れてしまった その瞳の奥に何を映す? 積み重ねた傷は 鍵を探すように 彼女に光を注いだ 魔法をかけるように つぼみのような夢は グラスに注がれた ワインが揺れるように そっと零れ落ちた 咲き誇ることより 堪え忍ぶことを選んだ 愛されることさえ 許されない花 彼女の名はサンドリヨン