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サンドリヨン



咲き誇ることさえ
許されない花
彼女の名はサンドリヨン

泥だらけの指で
春を紡いでも
冷たい床に奪われて
涙は溶けない

眠るような朝に
ドアを叩く音
堅い殻はほどけたけど
笑顔が見当たらない

咲き誇ることさえ
忘れてしまった
その瞳の奥に何を映す?

積み重ねた傷は
鍵を探すように
彼女に光を注いだ
魔法をかけるように

つぼみのような夢は
グラスに注がれた
ワインが揺れるように
そっと零れ落ちた

咲き誇ることより
堪え忍ぶことを選んだ
愛されることさえ
許されない花
彼女の名はサンドリヨン

9/6 22:02

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