彼は一枚の紙切れに 果てしない空を描いた 教わったとおりに組み立てて 誇らしげに空へ放った だけど一枚の紙切れじゃ 彼の夢は大き過ぎて 歪な羽根はもがくように 現実世界へ落ちていく 叩きつけられて汚れて それでも諦め切れないで 繰り返し空へ放って 繰り返し落ちていく 彼は一枚の紙切れに 絶望と怒りを感じた 感情のままに破り捨て 悔しさと共にばらまいた 粉々になった紙切れは 地面に落ちず舞い上がり 歪な形で風に乗り 誇らしげに空に消えた 叶えられなくて嘆いて それでも諦め切れないで 繰り返し空に放てば いつかきっと空に消える