憧れの人の顔を覗き込んだら 口の中にはもう一つ顔があった 遊園地の着ぐるみみたいだ いちいちそんなのに傷付いてる暇は無い 信じた人が舌を出していて 僕は僕で信じたフリをしていて それも踏まえて誰かが笑ってて 全部分かっても疑うのは嫌なんだ 裏を覗けばそこには盗聴器が そんな様子をカメラに捉えられてて コードを手繰れば自分に刺さってたりね 結局は猜疑心だけが敵なのかも知れない それも踏まえて誰かが笑ってて 全部分かったフリで笑う僕がいて 遊園地のお化け屋敷みたいだ ホントに全部分かることは不幸でしかない いつの間にか色んな顔を持ってて 僕だって着ぐるみみたいだ 裸になるには外は寒すぎる そしていつか脱げなくなって忘れるんだ