目の前に

目の前にいる
女の羞恥心程度には
未来への希望は持ってます

缶コーヒーと引き換えに
ポケットの中身を失いました
そして撃ち込まれるミサイル

どうせ透けるなら
心まで見せりゃいいのに
何て気の利かない

空いた先頭車輌
象徴するだろう
僕らは生きているだけで精一杯

無様なら笑って
立派なら称えて
それどころじゃない魂が
また一つ燃え尽きていく
僕の知らないところで

何ができる？
何もできない
強いて言えば
何ができるか
考えて何もしないことができる
対岸の火事だ
缶コーヒー飲んで
落ち着いてから逃げよう
火の粉あびるな
濡れ衣かぶってかぶせて
歯に衣かぶせないで
何も言うな
何もするな
邪魔なんだ

目の前は闇
病んでる群衆分の一
その位置に希望ってシール貼ります

感情と引き換えに
ポケットが少し賑やかになりました
なんか白血球みたいに

浄化されながら
どうかしていく同化していく
何滴目とかじゃない

空いた先頭車輌で
靴を脱いでるからと言って
僕に違う景色が見えてるわけではない

無様でも立派でも
燃えれば灰だとか
それどころじゃない魂が
また一つ燃え尽きていく
僕の知らないところで

何もできない
何もできない
何もできない
できてたまるか
できもしないことを可能であると
思い込めりゃ明日は来る
幸い明日は雨だ
空き缶を満たして
気持ち裕福なら戦える
その棚にのぼってのぼせて
ぼた餅なんか落ちてこないぜ
何も言うな
何もするな
じゃあまたな。