世界は二人をほったらかしで回る 24時間はあっという間に過ぎる コートの裾をぎゅっと握りしめたから 帰りたくない、とかちょっと口に出したくなる 冷たい白に 二人の言葉が 黒く点々と 見えない明日に向かう ぎごちなく揃えた歩幅 癒えない痛みを少しだけ 忘れさせてくれる温もり 世界は二人をほったらかしで回る 24時間はあっという間に過ぎる 電車の中でふっとよぎる悪い夢 止まらない景色をじっと眺める現実 小さな夜に 二人の星座は はかなく点灯 見えない君を想う 文字盤の上で悩む指 消えない声が胸の中 明日に向かうと誓うお守り