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全てを消し去る眩しさの中で



全てを消し去る眩しさの中で
知らない何かを手にした気がした
短い眠りの中で見た夢みたいに
言葉に出来ないものばかりの物語

彼女は手を振った
蒼い影は会釈した
猫は首をかしげた
その全ては現実だ

山積みの後悔は
押入れに詰め込んだ
捨てるのも面倒な
粗大なだけの微々たる手錠

全てを消し去る眩しさの中に
正しい答えでも隠れてりゃ良いのに
短い眠りの中で見た夢みたいに
振り返る頃には遥か遠く腫れる記憶

彼女は旅立った
蒼い影はついてった
猫は眠りについた
全てを消し去る眩しさの中において
全ての現実は物語に過ぎない

2006/3/12 15:10

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