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persona第二楽章



さあどんな顔で笑おうか
気付けば数え切れないペルソナコレクション
最下層にある顔はもはや仮想だ
そういう意味ではこれが僕の唯一の素顔

誰もきやしないのに
君を待っている
切なくなったフリで
缶コーヒーを飲んでいる
誰にも傷つけられない
誰も傷つけない
そんな楽園を夢見て
いざきてみりゃ何のことはない
ただの悪夢

さあどんな嘘で涙しようか
名付けて「感受性豊か」ペテンなコレクション
一番の恐怖は惰性だらけの胸部
未来を夢見ているときにだけ僕の夢は醒める

誰も聞いてしないのに
言い訳を常備している
転ばぬ先の杖に
足を引っ掛けて転んでいる

誰も気にも止めない
もちろん同情など求めない
渇いていることが望ましい
誰を濡らすこともできない
僕の涙

さあどんな明日へ向かおうか
傷つき倒れても得るのはほぼフィクション
最初はみんなそうだよハミんな
そういう趣味があるなら別だ
憂鬱な性

2006/5/27 19:05

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