僕はほんの不注意から 人差し指に傷を負った おりたたみ傘を開こうとして 金具のところに指をはさんだ 赤い後悔は雨に溶けて 空を映して僕に教えるんだ 痛いのは仕方ないさ 大事なのはそれを忘れないこと 傷を負った指をかばいながら 不安定に傘をさした 普段気付かない風を感じたら また少しこの世界が膨らんだ 青い街灯が示す先に 何も見えないから僕は向かうんだ ここにいたいのはみんな同じさ 大事だから僕は手をふる 少し痛む手を