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足りないとか
重いとか
求めるだけ求めて
妥協するわけじゃないけど
いつも二つを足して割ったあたりに落ち着く

木漏れ日みたく
射す声は
鋭利なくせして
僕を暖かく包むから
また浮き沈み
色んな景色をこの窓は見せてくれる

開いても
割れていても
二つの世界は決して
つながることなんてない
分かっている
分かっているからこそ
この窓の向こう側にいつも
新しい君を期待している

変わらないとか
分からないとか
言葉に託してるのは
少し着飾った裸の心で
いつも二つはちょうど真ん中に落ちて
どちらからも届かないまま
今日も歌ってる

窓の向こうで
君を歌ってる

2006/10/21 21:15

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