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オータム・ダージリン



服を買いにきたのに
紅茶を選んだりして
忘れたい日々に僕は
必死にしがみついてる

自分で買った服まで
君の好みに合わせていたり
一人を楽しむにはまだ
時間が必要らしい

ややこしく絡まった二人が迎える秋は
少し淋しいくらいでちょうどいい
この時間が永久に続くような夢を見ていた
温もりさえ感じられるような夢でした

服を着替えるように
気持ちは変えられない
飲みもしない紅茶を買って
思い出を溶かしていく

優しさと弱さの狭間で絡まって迎えた朝
少し感じた淋しさが答えだった
この時間が永久に続きはしないんだと教えてくれる
紅茶の香りが夢のなかにまで漂う季節

2006/11/6 20:29

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