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秋音



そう、大抵夜景は綺麗
君と見ていたのとそれほど違わない
指差して笑ってた看板
聞き飽きていたから無いなら無いで寂しい

境界線も知らずに
カレンダーをめくるみたいに
僕の世界は呆気なく色を変える
商店街を通らない
今まで知らなかった道をわざと選んでみた
君の目にはどう映ったかな、なんて考えてみる

もう帰らなきゃならない時間
君の都合や電車の時間が無ければ門限すら定まらない
すれ違う人が眺めた景色の
裏返しでしかないとしても無ければ無いで寂しい

奇跡や運命で片付けずに
自分が作り上げた世界なのに
やっぱり呆気なく色を変える
キーホルダーを変えてみた
今まで知らなかった店で何となく手に取った
君が選ばないようなのを気付けば選んでいた

2010/9/26 20:27

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