アシタの一つ手前 闇に堕ちる刻 振り返る頃にはもう見えないような 足がちょうど一つ ぴったり入る窪み 抜け出せずにいるから 私は自ら吐き出した か細いイトを身に纏い 「イツカ」をじっと待つのです アナタの目には映らない 雨に濡れるから 例えば私に見えない虹を 用意していると信じていたい この痛みが 愛しいものなのか それとも自分勝手なものなのか アナタの痛みで教えてほしい 私は自ら吐き出した か細いイトに阻まれて 「イツカ」に飛び立てないのです 私が吐き出した 冷たく細いイトがイツカ 暖かく感じることを アナタの瞳に教わりたいのです