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ティファニー



たとえるなら大きなアップルパイみたいな未来がいいな
手や頬をべたべたにして
多少食べ辛くても
甘く温かい

文字を追いながら君の脳にまで僕の思考が辿り着いた
本能や煩悩を
逐一分け合ってたい
多少食べ辛いけど
甘く温かいんだ
この日々は

誕生日に母親に感謝するみたいに
クリスマスは神様に感謝してみようか
存在しなくとも
存在していたとして僕らのことなど見ていなくとも
僕はこの運命にありがとうって言いたい
お世話になった人たちの枕元に粗品配りたい
君と手を繋いで眠るクリスマス

駅前から続くライトアップが新しい星座を作っていく
恋人たちの物語が
また別の恋人たちを照らす
甘く温かく

歩幅のことを気にしているうちにいくつもの景色をこぼしてしまった
どうでもいいことや
どうでもよくないことを
いちいち半分こしていたい
うまくちぎれないものは
僕が不器用な場合もあるけど
そういうものって可能性もあって

流れ星に願いごとを三回入力するみたいに
クリスマスに愛の言葉を繰り返してみる
使い古されてても
ひねりすぎて何を言いたいのかさっぱりわからなくなってても
文字や言葉や歌で愛してるって伝えたい
クリスマスソングの歌詞の意味とか改めて考えてたい
君と手を繋いで眠るクリスマス

2010/12/25 15:04

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