何も変わらない僕の手は さようならさえ残さずに この街から消えようとしています 目の前にいる宝物 離れたくない気持ちもあり 忘れない自信もちゃんとあります 「またいつでも帰ってくるよ」 大人はいつもごまかしてばかり そんな嘘を知る頃には 僕のことなんか忘れていて欲しい 片付けてしまえば気配さえ 残さずに新しい季節になる 桜の花は同じ色なんだろう 少しずつ遠くなる足音に 耳を澄まさないで早く眠ろう 記憶に未練と名前をつけないように 「いつかは分かるときがくるよ」 涙を流せば嘘になるから これは未来に何の曇りもない 僕の大切な人たちに捧ぐ詩