for 19 blues



何も変わらない僕の手は
さようならさえ残さずに
この街から消えようとしています

目の前にいる宝物
離れたくない気持ちもあり
忘れない自信もちゃんとあります

「またいつでも帰ってくるよ」
大人はいつもごまかしてばかり
そんな嘘を知る頃には
僕のことなんか忘れていて欲しい

片付けてしまえば気配さえ
残さずに新しい季節になる
桜の花は同じ色なんだろう

少しずつ遠くなる足音に
耳を澄まさないで早く眠ろう
記憶に未練と名前をつけないように

「いつかは分かるときがくるよ」
涙を流せば嘘になるから
これは未来に何の曇りもない
僕の大切な人たちに捧ぐ詩

2006/3/24 15:41

前へ/戻る