自分にすら手を差し伸べられなくて 空気が薄くなって 無様な姿で藻掻くんだ 二時間前手をつないで帰った子が もし人を殺したら 「友達はいなかった」って書かれるんだ 落っこちたら終わり 高くそびえる山から山への綱渡り 錯覚なら素敵 一人怯える先に待つのは無人駅 真っ暗な未来に向かって 最高の笑顔を 裏切ってばかりの期待へ 温かいレクイエム 愛する人に気持ちを伝えられなくて その影にうずくまって 無様な姿が離れないんだ 二時間後にその白い手で殺められて 意識が風となっても 「友達でよかったね」って笑えるんだ きっと明日は曇り 血に染まるような山から伝わる温もり 切符を何処かで無くし 握り締めていた地図は今の僕には白紙 真っ白な明日に向かって 最高の歌声を 裏切ってばかりの貴方へ 温かいレクイエム