256

ダイヤモンド



居眠り運転みたいな生活
おかげさまで事故らないで済んでます。

感謝の気持ちでせまくなった部屋
片付かないまま言葉になりません。

とりいれた洗濯物に
夕暮れが少し溶け残っていて
目に見えないもの、例えば
何かと引き換えに手にした優しさ
そういったものの匂いがするのです。

まったく同じ成分で
作られたはずの今日の日
手が汚れないばかりか
一寸先を照らしてて
気付けば僕はそれを希望と認識していました。

季節の変化を告げた甘い風
いくつになっても勘違いしていたい。

認められたい、けど何もしたくない
笑えるほどに未完成だった地軸。

バンソウコウを巻いた指
傷を癒す代わりぎこちなくなり
目に見えないもの、例えば
弱さと優しさの境目に漂う
自分そっくりな悪魔と目が合うのです。

まったく同じ成分で
明日もきっと作られるはず
手を汚して掴み取った
一寸先のダイヤモンド
僕を照らしていたのは
真っ黒な昨日だと今気づいて

まったく同じ成分で
作られたはずの今日の日
手が汚れないばかりか
一寸先を照らしてて
気付けば僕はそれを希望と認識していました。

5/07 20:13

前へ/次へ
リストに戻る