君は何も告げず この掌からすり抜けた これが永久の別れなのかどうかさえ 僕には分からない 確かに扱いは悪かった 大事にはしていたけど 客観的にそう見えたかと問われれば 僕は小声になる 君が何も告げず この掌からすり抜けた それがこの一年の答なんだろう 僕に異論はない 傷つけた癖に傷ついて 少しずつ優しさを手に入れる きちんと誰かを温められるまで 僕は雨にうたれよう 君は何も告げず この掌からすり抜けた それは君の精一杯の温もり それくらい分かるよ