私に文才等無くて 隠し切れず零した寂しさを 貴方が拾ってくれただけ 詩、と名付けてくれただけ 私が零した物なのに 私よりも輝く物もあって 貴方が愛でようと其れは 既に誰の所有物でも無くて 永遠さえ存在しないこの世界に 望むものなんて似たり寄ったり 同じ形に違う名前を付けて 今日も私は独りで居るよ 私が私に愛想を尽かして 別の世界で生まれ変わっても 貴方は拾ってくれますか かわいい名前を付けてくれますか 私が望んだ世界でさえ 私の胸は常に揺れ動いて 貴方が傍で笑っていても 半ば意図的に痛みを感じるのです 二人だけが存在し得るそんな世界では 流れる時間はきっとこんなに穏やかではない 望み続けた安らぎを手厚く葬って 今日も私は独りで居るよ