最後に君が笑ったのは 痛いほどの夏の陽射しの真ん中 こんな未来なんか 微塵も感じていなかった 何も知らない僕らは 現実に寝転がっていた 細い針のような 無数の雨粒は 僕らの熱を奪いながら 思い出を引っ掻いていった 靴のかかとをすり減らすように あくまで意味を持ち続けながら 何も知らない僕らは いちいち運命と名付けて それなりに真っすぐ歩いてる 傘を差しながら 空を見上げながら 君の笑顔によく似た 夏の陽射しの真ん中で また出会うのだろう 悲しみや憎しみ そしてそれをかき消す喜びと