部屋の掃除をしていたら 小さな鍵を見つけたんだ 何を開いてくれるんだろう 気になって色々試してみた まずは久しく閉じたまんまの 愛しい彼女の目を開けてみた かちゃり、と小さな音がした 聞こえないフリをした そういや僕の心も あの時から閉じたまんまだな 鍵穴はいくつも存在している 自分で開けるのは嫌なんだ 愛しい彼女が懐かしい声で 僕の扉をこじ開けようとする どこに行くつもりだいマイハニー 僕らの向かうべきはもうそっちじゃないんだよ 部屋は片付かないし 思い出まで散らかしてしまった 小さな鍵を飲み込んだ かちゃり、と小さな音がした