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蟻、其レハ小サキ生命



真っすぐに並んで
まるで蟻
決して皮肉ではなく

真似できないなって
脊髄で感じる

同じ舞台で
違う台本
君は誰だ
僕は照明係
在るか否かすら証明できない照明係

照らしては
拒絶
そのまばゆさを
黒く輝く影を
受け入れてしまえば
傷つけられるから

拒んでは
渇望
そのまばゆさを

波の狭間で一瞬
ちょうど心地よくて
ピントを合わせるように
また傷つく

真っすぐに並んで
僕も蟻
在るか否かすら証明できないけど

どこかで愛してるんだ
本能がもがいてる

同じ時計で
違う時間
君は誰だ
それによって僕は変わる
ヒトだとして
蟻だとして
どう感じてるかが真実

2007/3/9 21:17

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