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僕にだけ見える君の涙



送られてきた悲しみにさえ
気付こうとしないくせに
「僕だって辛いんだよ。」なんて
新しい荷物を君に持たせようとした

見えないものだからこそ
大切に抱き締めなきゃならない
そんなことくらい分かってる…
自分の方に毛布を引き寄せながら

僕にだけ見える君の涙を
夕立を避けるように目を逸らしていた
孤独を照らしてもらう為だけに
運命なんて言葉を使うのかい?
違うだろう…

学生時代みたいに
簡単に好きだとか言えない
時間がないとかそんなんじゃなくて
その意味が簡単なものではなくなってしまったから

僕にだけ見える君の涙に
傘をさせるからこそ二人は出会った
君にだけ見える僕の傷が
時として刺となり君を傷つけ
二人を痛みに変えていた

僕にだけ見える君の涙
今日はちゃんと傘を持ってきたよ
きちんと差せるかどうかは分からないけど
少しくらい僕が濡れていても
気付かないで欲しい…

2007/3/3 15:36

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