送られてきた悲しみにさえ 気付こうとしないくせに 「僕だって辛いんだよ。」なんて 新しい荷物を君に持たせようとした 見えないものだからこそ 大切に抱き締めなきゃならない そんなことくらい分かってる… 自分の方に毛布を引き寄せながら 僕にだけ見える君の涙を 夕立を避けるように目を逸らしていた 孤独を照らしてもらう為だけに 運命なんて言葉を使うのかい? 違うだろう… 学生時代みたいに 簡単に好きだとか言えない 時間がないとかそんなんじゃなくて その意味が簡単なものではなくなってしまったから 僕にだけ見える君の涙に 傘をさせるからこそ二人は出会った 君にだけ見える僕の傷が 時として刺となり君を傷つけ 二人を痛みに変えていた 僕にだけ見える君の涙 今日はちゃんと傘を持ってきたよ きちんと差せるかどうかは分からないけど 少しくらい僕が濡れていても 気付かないで欲しい…