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桜坂



夕刻に編まれる風
手を振る様に歪む影
終焉に立ちはだかる壁
何かを告げるように響く鐘

桜
僕らを裂く螺旋
咲くなら
逆らうさ暗がりから
甘い香に惑い
花びら受け止める雨どい

急速にほどける闇
虚無と悲しみの波
涙の手前で雨は止み
そんな繰り返しを受け入れる街並

桜
咲く裏にある螺旋
察するなら
砂漠潤す涙腺を
甘えとか弱さではないと
いつか僕に伝えてよ

2007/3/3 10:49

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