約束を守ることじゃなくて 小指を絡めることに意味があった 記憶は淡く溶けていった ただ君の香りだけ残して バーベキューのあとの炭火みたいな風景 君は元気にしてるかな? たとえば別の人と恋に落ちて 僕の知らない場所に旅立っていても もう嫉妬することもできないほど遠い恋 ふとした拍子に思い出して 散らかってた思い出につまづいては 何も変わっちゃいないことを思い知る 背伸びしても届かなかった景色 花火の仕組みとか今なら教えられるけど あのもどかしさが大人への糧 まだ君の香りを忘れていない 点在する赤に高熱を秘めていた日々 君の記憶の僕はどんなんだろう? 時間も汗も何も言わないで流れていく 君がいた時間だけ少し不純物が多くて その向こうの景色がいつも見えないままで 何も分かっちゃいないけれど 今年も少し不純物の多い夏がやってくる