紫の時間から 緋色の景色まで 胸の奥の漆黒を照らす光 僕が積み重ねた時間は 時として傾く 月のそれとはまた別の 不安定なだけの傾き 鏡に映らない僕の姿を 君は教えてくれる それは言葉や仕草であったり 時として涙であったり 紫の時間から 緋色の景色まで 胸の奥の漆黒を照らす光 抱き締めた温もりや 手渡された冷たさが この世界の静寂さえ揺らす光 僕の物足りない部分は そっと隠していたい 非常持ち出し袋みたいな 存在するだけのスペースに そこに納まらない僕の姿を 君が讃えてくれる それは口先だけであったり 逆説的であったりするけど 不完全な優しさや 心からの憎しみまで 全て飲み込んだ末に 吐き出されるものが愛で 引っ掻いて腫れあがった箇所が 見分けつかないくらい癒える頃には この世界は終わってるかな それとも繰り返してるかな 紫の時間から 緋色の景色まで 胸の奥の漆黒を照らす光は いつまで届くかな