濡れたくないなら 傘をさせばいい 雨を感じたいなら そのまま立ち尽くせばいい それができるなら 誰も傷つかない 単純なことをみんなでややこしくして 誰かの首を絞めたり 自分の首を絞めたり その痛みが人間なのかな その痛みが優しさなのかな 濡れたくないから 傘をさしただけ 君を遮ろうなんて 君が悲しむまで考えもしなかったよ 人の心が見えたなら 誰も傷つかないかな 見えたら見えたでまた何かが見えなくなって 手探りで誰かを引っ掻いたり 誰かの差し出した手に引っ掻かれたり それが痛いから人間なのかな それが痛いから優しくなれるのかな 濡れたくないだろう 傘をさしだした 君の気持ちなんて 僕の手の届く範囲でしか考えられない 見えなくて苦しむほうが 見えたつもりでいるより 傷は浅くてすむかな 見えてるふりして当てずっぽうの優しさを ばらまいて誰かを助けたり それにつまづく人がいたり そんな痛みさえ人間は受け入れて 優しくあるべきなのかな この雨が冷たいのも 優しさなんだろうな