存在どころか 足跡さえも否定して 消えた呼吸 転がっていた愛を 拾えないほど 疲れていた君に 例えばどんな愛なら 届いたのだろう? 幸せを測れないように 悲しみも割り切れなくて みんな同じだから 自分一人だけのような気がして この世界の眩しさが 自分には手に入らない気がして 小さな体を止めたのだろうか 幸せをばらまいてみても それが優しさとは限らない 君に必要なものと 僕の大切なものもまた違うだろう 愛する人の差し伸べた手に 傷ついてしまうくらいなら 自らの手でその呼吸を止めたのだろうか? 君がいなくなって また一つ僕の世界は 色を失って 満月も稲光も 同じ夜に光る