秋雨前線



冷たい風は
傷つけようとしたわけじゃない
近付く冬を
そっと伝えたかったんだ

優しい風とも
しばらくお別れだけど
君なら平気だよね
きっと前に進める

同じくらい
僕も弱いから
雨など降らないか不安だけど
信じている
風邪をひいても
すべての景色を否定したりしない

温もりを知るために
悲劇はそっと舞い降りる
どれだけ離れてても
電話できなくても
僕は君を思ってここで待ってるよ

冷たい風は
傷つけようとしたわけじゃない
いろんな形した
優しさがある
それだけの話

君の声とか
ふと思い出しては
ぼんやりしてるんだ
それだけの話だけど

悲しみからも
愛を産みだして
歩いていけるからここまできたんだよ
そしてこれからも
傷つきながら
涙も痛みも強さに塗り替えていく

前を向いて歩いてく
孤独はいつもそばにいる
それでも一人じゃない
うまく伝えられなくても
雨の粒をなぞって楽譜にするみたいに

君を信じてるよ



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