それは優しく ゆっくりとした時間 木の葉が舞うように いつまでも地面に落ちないで 舞うかのような錯覚 とてもとても優しくて 僕は勘違いしたんだ だからその奇跡に 日常と名付けた 落ちて乾いて 響いて初めて知った むせかえるような 幸せな時間に 二人は舞っていた それは優しく ゆっくりとした時間 水の歌が聞こえるような その旋律が途絶えないような 続くかのような錯覚 とてもとても優しくて 僕は勘違いしたんだ だからその奇跡にさえ 失ってから気付いた 朽ちて汚れて 底にあったものを知った 溶けることさえできない 幸せな時間に 二人は漂っていた それは優しく ゆっくりとした錯覚