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あたしは

あなたに恋をした

学校ですれ違うたび

あたしは一人頬を

赤らめて

ふと窓の外を見れば

しんしんと真っ白い雪が

積もってる

授業終わって

下校の時間

あたしはポケットに

手を入れて

温めていた

学校帰り近くの

公園にいったの

真っ白い雪が積もった

気持ちよさそうな

でも冷たそうな雪に

そっと靴をおろし

雪にラブレター書きました

"山崎くん大好き"

届かない想いだって

思うから

少し高い滑り台に上がって

見ていたの

すると

偶然公園を通りかかった

あなたが

あたしに

"目をつむってろ"

あたしは目をつむり

いったい何をするんだろう

と思っていたの

"目をあけて"

目をそっとあければ

世界が変わってた

冗談ぢゃないの?

とハニカムあたし

あたしが書いた

ラブレターの下には

雑だけど

とても優しいあなたの

ラブレター

"俺だって大好きなんだよ

バーカ"

バカ

なんなのさ

雪が降ってるのに

温かいぢゃんか




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