受話器を置いた途端に すきま風みたいな匂いがした 別に寒くはないんだけど 毛布に包まって眠った 無責任な胸の痛みと 手を繋ぐような日々の中で 落ちていく夕日の赤を 分け合うような幸せに 大事なものが増えてきて 少しずつ零れてる気がした 強がっていたのも忘れて また君にもたれてしまった 罪悪感も自分勝手で わがままなのにいつも優しい どこまでも続く空を 眺めるような幸せに 不確定な明日の光に 照らされるような日々の中で 不十分な僕を認めて 手を繋ぐような日々の中で 零れていく時計の針を 分け合うような幸せに 別に寒くはないんだけど 毛布に包まって眠った