気がつけば僕の足は石ころを蹴っ飛ばしていた 歩く動作の途中に起きた小さなアクシデント 予想外の方向へと石ころは転がっていった ガードレールのそばに咲いた小さな花にぶつかった 紫色は散らばって とても寂しそうに風に揺れた 僕が前に進む為には そんなことさえも否定すべきなのか 気がつけば僕の明日は真っ黒に染められていた 少し立場を入れ替えてごらんよ それだけでなんか理不尽 生きていくということは石ころが転がるよう その石の形自体はたいした問題じゃなくて 全ての色を受け入れて それでも胸を張っていられるかどうか 僕が前に進む為には 想像もつかない悲しみを愛さなくちゃならない 気がつけば僕の足は石ころを蹴っ飛ばしていた 小さな花をすりぬけて さぁ今度は誰を傷つける?