石ころコロコロ



気がつけば僕の足は石ころを蹴っ飛ばしていた
歩く動作の途中に起きた小さなアクシデント

予想外の方向へと石ころは転がっていった
ガードレールのそばに咲いた小さな花にぶつかった

紫色は散らばって
とても寂しそうに風に揺れた
僕が前に進む為には
そんなことさえも否定すべきなのか

気がつけば僕の明日は真っ黒に染められていた
少し立場を入れ替えてごらんよ
それだけでなんか理不尽

生きていくということは石ころが転がるよう
その石の形自体はたいした問題じゃなくて

全ての色を受け入れて
それでも胸を張っていられるかどうか
僕が前に進む為には
想像もつかない悲しみを愛さなくちゃならない

気がつけば僕の足は石ころを蹴っ飛ばしていた
小さな花をすりぬけて
さぁ今度は誰を傷つける?

2006/3/26 18:37

前へ/次へ
戻る