ピノキオは人間になりたがった だけど私はピノキオになりたい だって私は私が嫌い 私はこんなにも汚れてて だから私は人間が嫌 目が覚めたら神様が立っていた お前の願いを叶えてやろうって 私はまだ何も願ってないのに 気がついたらどんどん鼻が伸びていった ウソを吐くことも許されず 善悪も知らない純朴な ピノキオは私と違うから ウソを吐かなくちゃ歩けない 私はこんなにも汚れてて ウソを吐かなくちゃ愛せない 人間はなんて純朴なんだろう 私の鼻は伸び続けて 届かなかった空の匂いを知って 汚れても笑っていられるよ ウソ吐きな私を待っていてくれる人がいるから 目が覚めたら神様が立っていた お前の願いを叶えてやろうって そうして私はピノキオになって ピノキオが人間になりたかった理由を知った