identity

新聞一枚の何分の一くらいの
スペースで今日も何人かが奪われる
この犯罪者にはどんな罰が相応しいだろう
ってかさ被害者を汚したトラウマは誰が拭うの？

そんなことより腹が減った
コンビニしか開いてないような時間だけど
強盗しようなんて微塵も思わないよ
罰がどうこうじゃなくて必要を感じないから

僕は生きているわけでも
ましてや生かされてる訳でもなくて
作者も利用者も定かじゃない斜面を
右往左往するような生命体

僕が行き絶えてしまっても
世界に傷跡一つ残らないだろう
新聞一枚の何分の一くらいの
スペースを目指して皆汗を流してる

近隣諸国の機嫌をうかがうのは
ケンカした翌朝相手に送るメールみたいなもん
他人の気持ちを考える際にもやや身勝手
墓穴を掘って土をかぶせてところで目的はなんだっけ？

百均で買った定期入れに
むこう何十年分のパスを入れて
ゴートゥーフューチャーなんて聞こえは格好良いよ
パスって言っても色んな意味があるだろう

僕と君が出会わなかったとしても
宇宙の歴史が歪むことはないだろう
それでいて石をうがつ雨水のように
スペイスを目指して皆涙流してる

君のこと思い出してる暇は無いんだよ
だから不安な気配等感じていないで
またいつか記憶の隅で逢えれば良いね
拭えないトラウマがアイデンティティ