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純愛ナフタリン



無機質な着信音にさえ
君と同等の温もりを感じる
この空を越えること自体は
文明の発達により
そう困難ではない

何が大切で
何が不必要か
それこそ分刻みに
罪深く天秤を揺らす
奇跡を浪費する
飽食な日常に
意味を紡ぐとしたら
冒涜にも似た祈りを
この気持ちに捧ぐくらい

無意識下における感情の羅列が
君とだけ共有できる旋律となる
そんな夢物語さえ退屈に組み込まれて
相変わらず繰り返す
聞き飽きた愛の言葉を

2007/5/26 0:13

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