気付いたら僕は君だった 目の前にいる君はつまり僕だ そんなハズないって否定する僕は 君の存在によってのみ肯定される 逃げるのに疲れたら誰かになってしまいたくて 誰かになったらなったでまた僕になってしまう 逃れられないうえに向き合えない偶像は 君がそばにいてくれるから姿を辛うじて確認できる 曖昧なアイの歌に今 交点のようなものを見つけて 会いたいと願う想いの合間に 冷たく輝く月のような 存在こそ原罪だとしても 過去や未来に罰も丸もない 流れ続ける時計の針に貫かれた 僕の体の原動力は君だ 気付いたら君は僕だった 目の前にいる僕はつまり君だ そんなすべてを肯定する君を 僕の原罪となって消えてしまえばいいのに